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名曲三〇〇選―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)

, 吉田 秀和

によって 吉田 秀和
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内容(「BOOK」データベースより) グレゴリウス聖歌やルネサンスの音楽から、ブーレーズ、シュトックハウゼンらの現代音楽まで―音楽史の流れをたどりながら、きくものに忘れがたい感動をあたえる傑作300曲を選び、著者ならではの文化や芸術への深い洞察に満ちた解説を加える。音楽の限りない魅力と喜びにあふれる「名曲の歴史」。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 吉田/秀和 1913年9月23日、日本橋生れ。東京大学仏文科卒。現在、水戸芸術館館長。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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クラシック音楽書のスタンダードとしてこれまで何度お世話になったかわからない。吉田氏の音楽に対する深い造詣と愛情が文章の隅々に感じられ、読み物としても面白く、その独特の語り口にいつの間にか引き込まれてしまう。クラシック音楽の入門書として最適であるだけでなく、西洋音楽史としてもよくまとまっている。特に、個々の作曲家の音楽史上での位置付け、代表作品の背景や意義、については読み返すたびに新たな啓示があり、作者の解説の明晰さと含蓄の深さに心から敬服する。評論としても、エッセイとしても、優れた文学作品に匹敵する魅力があると思う。「名曲300選」というタイトルには作者自身も述べているように、その選択には苦慮したであろうことは容易に想像できる。それでも「グレゴリオ聖歌」からシュトックハウゼンに至る1500年に及ぶ西洋音楽の歴史が残した膨大な作品の中から選ばれた300曲には、作曲家とその作品に対してできるだけ公平であろうとする作者の姿勢が読み取れる。尤も、ベートーヴェンの第6交響曲「田園」、ブラームスの「交響曲第1番ハ短調」、ブルックナーの「交響曲第8・9番」、マーラーの「交響曲第4・5・9番」が外れているのに異論はあるかもしれないが…。残念なのは、このちくま文庫版は作者推薦のディスコグラフィーがごっそり省かれていることだ。最初に読んだ1981年(昭和56年)発行の新潮文庫版は、タイトルが「名曲300選」ではなく「LP300選」だったが、このディスコグラフィーと解説が非常に参考になった。何故これを省いてしまったのだろう…。初版から30年以上経ち、この間膨大な数の新録音が出てきたのは理解できる。だからといって当時のディスコグラフィーは貴重な記録であり、その意義はいまもなお少しも古びていない。作者が挙げているフルトヴェングラー、バックハウス、カザルス、ハイフェッツなど、いまだに彼らを超える演奏がない曲も数多くある。それらは現在もCDで入手可能なので、ぜひ再販をお願いしたい。

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